【サッカーから学ぶ】あきらめない勇気 by 佐藤勇人、佐藤寿人 #書評

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あきらめない勇気

こんにちは、ジェフユナイテッド市原・千葉のサポーター歴9年のそば(@sobarecord)です!

本日ご紹介するのは我らがジェフの佐藤勇人選手とその双子の弟である佐藤寿人選手による一冊。
日本のサッカー史上初、双子選手の国際Aマッチ同時出場を果たしたお二人のサッカー人生の軌跡が記されています。
要所要所の出来事(ユースへの入団や移籍など)に対してお互いの目線から語るという構造が双子ならではで面白かった!

サッカー選手やサッカーチームの考え方はビジネスマンにとっても有益なものが多いです。
長谷部誠選手の『心を整える。』を始めとして売れている本が多いのもうなずけます。

本書、『あきらめない勇気』もそれに漏れず、仕事やチーム作りに参考になる部分が多かったです。

その一部の紹介と、超個人的な感想を書きます。

参考ポイント

ゴールから逆算する

だから、セレッソ加入前と後では僕自身のプレースタイルは大きく変わっているはずだ。それまではどこか感覚でプレーしていたが、ゴールを逆算して考えて動くようになった。

寿人選手はJリーグ史上初となる12年連続2ケタ得点という、ストライカーとしてすさまじい結果を残しています。
その記録を支えた考え方がこちらです。

仕事でもこの考え方は大事ですね。
目的を達成するために何が必要か(あるいは必要ではないか)を考えることは効率良く仕事をするための第一歩です。

見られている感覚がモチベーションにつながる

多大なる指導経験がある一方でベングロシュさんは親しみやすかった。失礼かもしれないが、俺からしてみたら気の優しいおじいちゃんといった印象だ。だから、俺のような若手とも頻繁にコミュニケーションが取ってくれ、多くのアドバイスをもらうことが出来た。前任者とは異なり、練習でも「見られている」と実感できたことで、日々、成長しているとの手応えもあった。

「オシム監督が、勇人くんが決定機を外したことよりも、なぜ、あの時間帯にボランチの彼があそこにいたのかを、まずは褒めるべきではないかって言ってたよ」

※後半アディショナルタイムでゴールを外した事に対して、記者の一人が勇人選手に伝えたオシム監督の言葉

こちらの鹿島アントラーズの強化部長である鈴木満さんの話にもあるように、組織に関して公平感というのはかなり重要なポイントです。

鹿島アントラーズ強化部長のイベントから学んだチーム作りのポイント

2017.07.17

勇人選手を指揮したこの2名の監督はそのことを徹底していた様子。

実際にオシム監督が率いていたときには2005年と2006年のナビスコ杯で優勝するなど、クラブとしての全盛期と言っても過言ではないです。

失敗を受け入れる

プレーに対しても、積極的であったり、チャレンジした結果のミスであれば、何も言わない人だった。ただ、いわゆるイージーミスや消極的なミス、怠慢なプレーに対しては、顔を真っ赤にして激昂した。

こちらもオシム監督のエピソードです。
チームやチームメンバーのパフォーマンスを最大限に引き出すには、このような失敗を受け入れる文化が非常に大切です。
外すのが怖くてシュートをうたないでいたらゴールは生まれません。

IT業界では最近「心理的安全性」というキーワードが話題になっていますが、オシム監督の考え方と一致しますね。
自分の意見や考えを言うこと、いろいろな技術やアイデアにチャレンジすることをおそれてしまうような環境では前に進むことはできません。

個人的感想

ちょっと蛇足ですが個人的な感想です。

正直なところ、本書を読むまでぼくは勇人選手はそこまで好きな選手ではありませんでした。
本文にも書いてあるように、ユース時代に素行が悪かったこと、サッカーをやめていた時期があることを知っていたためです。

ぼくがサッカーを観るきっかけになったのは、妻につれられて行ったジェフのホームスタジアムであるフクダ電子アリーナでの試合で巻誠一郎という選手を見たことがきっかけです。
それまでは、なんとなくサッカー選手って「チャラい」イメージがあって近寄りがたい対象だったのですが、巻選手の献身的かつ泥臭いプレーを見て考えが改まりました。
勇人選手に対して良い印象を持っていないのはそんな理想像のようなものと上記の勇人選手の態度がかなりかけ離れていたためでしょう。

しかし本書を読んで、サッカーとジェフというチームに対する勇人選手の真摯さに触れ、好きにならざるを得ませんでした。
これからは全力で応援していきたいと思います!!!

・・・

勇人選手、寿人選手の波瀾万丈なサッカー人生は物語としても面白いです。
それぞれの選手、チームのファンの方はぜひ手に取ってみてください!