【心が楽になる料理本】一汁一菜でよいという提案 | 土井 善晴

今回ご紹介するのは料理研究家、フードプロデューサーの土井善晴先生による料理本。
料理本といっても様々なレシピが何十個もあるような内容ではなく、日本の家庭料理に対するスタンスや考え方を説いた、いわば料理の自己啓発本といったところでしょうか。
僕は家事全般を担当しているのですが、やはり一番大変なのはお料理です。
家族の健康にも関わってくるところなので、あまり手を抜けないし考えることもたくさんです。
「これからもしっかりと料理を担当していけるんだろうか…」そんな不安を抱えつつ書店をうろうろしているときにこの本が目に入り、衝動的に買ってしまいました。

最高の一文

一汁一菜でよい
もろタイトルなのですが、実際にこの本を見つけたとき、タイトルを見ただけでなんだか心が軽くなった気がしました。
この本の全てがこの言葉に凝縮されています。
僕と同じようにこの一言で救われた人がたくさんいるのではと思います。

こんな方にオススメ!

  • 毎日の献立を考えるのに疲れている方
  • 忙しくてあまり料理に時間をさけない方
  • 本当の和食について知りたい方

ピックアップ

参考になったポイントをいくつかピックアップします。

 

一汁一菜とは、ご飯を中心とした汁と菜(おかず)。
その原点を「ご飯、味噌汁、漬け物」とする食事の型です。
この型を基本とすることで、毎日の料理が負担になりません。
ちょっと気をつけねばならないのが漬け物。
スーパーで安く売っているものはそれっぽい味付けをしただけなので、ちゃんと発酵させたものを選びましょう。
自分で漬けるのがベストです。

 

手の掛からない、単純なものを下に見る風潮がお料理する人自身のハードルを上げ、苦しめることになっているのです。
<中略>
現代の私たちの生活は、まるでお公家様と庶民が一緒に暮らすようなアンバランスさを持っているのです。
手の掛かった暮らしに憧れ、高価なものが良いと信じて、一方で当たり前にやるべきことを嫌う。そこに矛盾と無理が起こってきます。
悩みを抱えた僕にとってかなり救われた部分です。
心の荷がおりた感覚がありました。
一汁三菜を目指し、サラダを作ってお肉を焼いて作り置きの和え物を準備して…お惣菜で一品まかなってしまうこともありました。
今思うと逆に不健康になっていた部分もあったのではと思います。
それが一菜でいいなんて!

 

ご飯と味噌汁をつくり、味噌汁を具だくさんにすればそれは十分におかずを兼ねるものとなります。
魚、豆腐、野菜、海藻などを時々に応じて汁に入れ、発酵食品の味噌で味付けます。肉を少量入れてもいいでしょう。
血肉骨を作るタンパク質や脂質、身体の機能を整えるビタミン、ミネラル(カルシウムなど)を含む食材を具とします。
発酵食品は今ブームですよね。
よく甘酒などがスーパーに並んでいますが、味噌で十分に健康的なご飯になります。
「まごはやさしい」のどれとも相性がよいので、栄養のバランスも調整しやすいです。

 

家族それぞれ、自分のお茶碗や湯飲み、お箸と決められるものを「属人器」と言いますが、日本を含む東アジアの一部だけのことらしいです。
それによって、自分だけが使うものに強い愛着心(愛情)を持つのです。
これは初耳でした。
さすが料理研究家、このような知識も出てきて雑学的な面白さもあります。
食器は使えれば良いくらいに思っていたのですが、今度の休みに食器を新調しようかと思いますw

 

こんなにも心が動いた、また、ごはんを食べたくなった料理本は初めてです。
これからも料理担当は続けられそうです!
楽で健康な食卓を!!

 


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