【魔術師になろう!】これからの世界をつくる仲間たちへ by 落合陽一

人工知能

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マネジメントを極めるために活動中。 組み込みからiOS/Androidアプリ、Webコンテンツ、ビッグデータ分析までいろいろやっているITエンジニア。 PM歴は一年。スクラムマスターはじめました。


これからの世界をつくる仲間たちへ

こんにちは、そば(@sobarecord)です。

今回ご紹介するのは「現代の魔法使い」と呼ばれる落合陽一さんによる一冊。
落合さんは世界的にも注目されている最先端の研究者であり、さらにメディアアーティストとしても活躍されている方です。

そのすごさはこちらを見るとわかりやすいですね。

ぼく自身、ITのお仕事をしているので本書にあげられている個々の事例については知っていたのですが、それをここまで言語化/体系化しているのはすごい!
本書で言うところの思考体力の無さを痛感しました。

必要なのは自分の考えをロジカルに説明して、ロジカルにシステムを作る能力

はっきり言って、子供のときから単にプログラミングが書けること自体にはあまり価値はありません。IT関係の仕事で価値があるのはシステムを作れることです。プログラミングは、自分が論理的に考えたシステムを表現するための手段にすぎません。ですから、「プログラミングができる」というのは、いわば「算数ができる」ぐらいの話。算数ができれば学校では良い成績が取れるでしょうが、それが何か価値を生むわけではありません。もちろんプログラミングを競うコンテストや、プログラミング言語自体の研究なども行われていることは確かですが、多くの分野にとってプログラミングは道具にすぎず、算数と同じようにツールであり、それ自体が目的化しては意味のないものになってしまいます。

大事なのは、算数を使って何をするかということ。だからそれと同様に、プログラミングができるだけでは意味がない。それよりも重要なのは、やはり自分の考えをロジカルに説明して、ロジカルにシステムを作る能力です。

これはまったくその通りですね。
実際、ぼくが今いるチームでは文系出身の方がチームリーダーなのですが、下手に大学でプログラミングを学んだ人よりもしっかりプログラミングできますし、ビジネス的にもチームを引っ張っています

「ひとりのオリジナル」以外には大きな価値がない

その人からしか聞けない話があるなら価値はあるけれど、それがないなら、ウィキペディアや食べログなどインターネット上の検索サービスのほうがはるかに役に立つ。あらゆる知識がインターネット上で探せる時代に、「出来の悪いウィキペディア」や「出来損ないの食べログ」を目指しても、その人に未来はありません。平均顔は美人を作りますが、平均知能人間はウィキペディアの劣化コピーにしかなりません。

なかなか耳が痛い話。
合わせて本書ではオリジナルになるには「誰も持っていないリソース」=「魔術」=「専門性」を持つことの重要さも説いています。
そして、その専門性も今の時代に何の価値があるのかを説明するロジックが必要とのこと。

思考体力を持つ

必要なのは、「デジタル・ネイティヴ」としてコンピュータの使い方に習熟することではありません。コンピュータの使い方を覚えるのではなく、「コンピュータとは何か」「プラットフォームとは何か」を考え、自分が何を解決するか、プラットフォームの外側に出る方法を考えに考えて考え抜くことが大切です。その「思考体力」を持つことが若い世代にとって重要になるでしょう。

思考体力の基本は「解釈力」です。知識を他の知識とひたすら結びつけておくこと。

これが出来ていない人が(ぼくも含めて)いかに多いか。
解釈力がないと、例えばスマホを使いこなせなかったり、プログラミングで言うとバグの発見が出来なかったりします。是非とも力を付けていきたいポイントです。

 

このほかにもヒューマン・コンピュテーションの定義や、落合さんが提唱しているデジタル・ネイチャーのお話など見所が盛りだくさん。

若者(10代~20代前半)やその親をターゲットとしているようですが、どの世代・どの職業の方でも読んでおくべき本ですね。