【日本人必読】日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法 by ロッシェル・カップ 他

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マネジメントを極めるために活動中。 組み込みからiOS/Androidアプリ、Webコンテンツ、ビッグデータ分析までいろいろやっているITエンジニア。 PM歴は一年。スクラムマスターはじめました。


日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法

あなたは日本企業で働いていますか?
「作業の効率が悪いな」、「意思決定のスピード感がぜんぜんない…」 そんなことを思いながら働いているでしょうか?
ぼくもそう思っている中の1人です。

こんにちは、食生活アドバイザー&ITエンジニアのそば(@sobarecord)です。

本日ご紹介するのは異文化コミュニケーションと人事管理コンサルティング事業を行っているロッシェル・カップさんによる一冊。
世界でも最も成長が早いと言っても過言ではないシリコンバレーの企業からスピードを出すための手法や考え方を学ぼうという内容です。GoogleやFacebook、Appleなんかがその代表ですね。

取り上げられている個々の事例や手法は、例えばカンバンボードリーンスタートアップアジャイル開発サーバント・リーダーシップといったものです。
それぞれ単体で話題になっていたので知っているものが多いかもしれませんね。
そのようなバラバラであった考え方やツールなどをまとめて俯瞰するこが出来るのが本書 「日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法」の特徴です。

なぜシリコンバレーなのか?

「海外の話でしょ?日本ではそんなもの通用しないよ」 そんな声が聞こえてきそうです。
しかし、実は数多くのシリコンバレー企業が取り入れている手法に日本からならっているものがあるのです。

日本で生産性が低いと言われているのはいわゆるホワイトカラー、知識労働の現場です。
ですがトヨタを初めとする日本の製造現場の効率化は世界一のレベルと本書では指摘してます。

シリコンバレーはこの日本の製造現場にあふれている効率化のノウハウを上手くホワイトカラーの仕事にうまく取り入れました。それがカンバンボードです。

「シリコンバレーで使われているツールももとを正せば日本の考え方から生まれたもの」
なんだか日本でも出来る気がしてきませんか?

ピックアップ

参考になった部分をいくつかピックアップします。

作業が見えるようにしよう!

例えば製造現場の場合、大量の組み立て途中の部品が置いてあれば、一日で仕事の流れが良くないことに気づく。しかし、知識労働の場合、製造現場と違って今行っている仕事やワークフローが周りの人たちには見えない。そのため、まずは製造現場と同じように実態を目に見えるようにしなければならない。

「まず効率を上げるには作業の見える化をする必要がある!」なんてよく言われています。
ぼくもそういうもんなんだろうなと思いつつ見える化を行っていましたが、理由を聞いて納得!

上でも述べたように、製造現場の考え方を上手く取り入れているなと目からうろこでした。

さっさと失敗しよう!

アメリカ企業は「fail fast(早く失敗する)」から学ぶこと、及び、完璧ではなくてもミニマム・バイアブル・プロダクト(最も基本的なバージョンで機能をお満たす商品)をいかに早く顧客に提供し、そのフィードバックから何を学ぶかといったことに焦点をあてている。迅速なイテレーション(商品の継続的改良)が最も重要であり、「スピード」が今一番注目を浴びているコンセプトである。

<中略>

Done is Better than Perfect(完璧を目指すよりまず終わらせろ)

Facebookのモットーであるこの言葉、Facebookだけではなくアメリカ企業全般が持っている考え方のようです。
わからないことは知っている人に聞いた方が早いです。
作ったものが良いか悪いかは使った人に聞くのが一番早いのです。

余力をもとう!

人はキャパシティを100%使い切らなければいけないという先入観があるが、実際100%に到達してしまうとかえって流れが詰まってしまい、効率が悪くなってしまうのが現実である。そのことをベースにした考え方で、キャパシティの80%ぐらいまでを上限にして進める方が実際は流れがよい。流れをよくするために流すものの数を制限することが大切である。

これは良くやってしまいがちです。
腹八分目なんてことも言いますが、余力を残すことが大事なんです!

個性を活かす!

タレントマネージメントの背景にある考え方には、従業員を1人ひとり異なったユニークな貢献者として、適材適所の考え方で配置するということがある。そうすることによって、社員のベストを引き出せるからだ。フェースブックのグローバル・マーケティングの元トップの言葉をここで借りよう。

「世界の最も良い企業にとって、スキルと解決したい課題をマッチングさせることから生まれる従業員のエンゲージメントは、あればいいというわけではない。それがないと、ベストになれないのだ。」

以前下記で紹介した書籍でも述べられていたように、苦手を伸ばしても効率が悪いだけです。
なので個人の強みを活かせる、あるいは成長することができる仕事を割り振るのが大切です。

【苦手の克服は非効率】さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版

2017.05.30

 

「チームの効率化をはかりたい」「社内の製品開発スピードを上げたい」「もっと自分の仕事を早くこなせるようにしたい」 そんな方にピッタリの内容でした。

最初はうまくいかないこともあるでしょうが、そこは「fail fast」の精神でどんどんトライしていくのがよいです。

かくいうぼくも4月から所属しているチームの働き方についてテコ入れをしようと思っていたところだったので非常に参考になりました。
7月に発売されたら手元に置いておくために改めて購入します(笑